大ヒット上映中!!
2013年、新人作家のデビュー作が、いきなりニューヨーク・タイムズのベストセラーリスト第1位を獲得し全米を驚かせた。それまではグラフィックデザイナーとして活躍していたR・J・パラシオが、初めて書いた小説「ワンダー」だ。熱い想いが込められた感想がたちまちSNSを駆け巡り、やがて世界各国でも翻訳され、800万部突破を成し遂げた。すぐにハリウッドでも争奪戦となり、日本でも大ヒットとなったディズニーの実写版『美女と野獣』のプロデューサーが権利を手にし、遂に映画化が実現した。
全米で公開されるや絶賛の声が拡がって5週連続トップ5入りを果たし、全世界興収300億円超えの大ヒットとなった。 国境と年代を越えて世界中の人々の心をわしづかみにしたのは、主人公である10歳の少年オーガスト・プルマン、愛称オギー。『スター・ウォーズ』が大好きで宇宙飛行士が憧れというプロフィールを聞けば、どこにでもいる普通の男の子を想像するが、彼の見た目は普通ではない。遺伝子の疾患で、人とは異なる顔で生まれてきたのだ。
宇宙飛行士のヘルメットでいつも顔を隠し、学校へ行かないでずっと自宅学習を続けてきたオギーだが、両親は息子を外の世界へ送り出そうと決意する。だが、5年生で入学した学校で、オギーはいじめや裏切りなど初めての困難と出会う。幾度もくじけそうになりながら、家族の愛を勇気に変えて立ち向かうオギー。やがて、頭の回転が速くユーモアに溢れたオギーの太陽のように輝く魅力に気付く生徒たちが現れ始める。そして様々な事件を乗り越えて迎えた修了式に、忘れられない1年を締めくくる最大の出来事が待ち受けていた─。
オギーを演じるのは、『ルーム』で観る者の魂を慟哭させたジェイコブ・トレンブレイ。映画史上最高の天才子役の一人と絶賛され、放送映画批評家協会賞を始め数々の賞に輝いた。本作では、オギーの医学上の設定であるトリーチャー・コリンズ症候群の子供たちを自ら訪ねてリサーチと交流を重ね、第90回アカデミー賞®メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされたスタッフによる特殊メイクの力を借りて演じきった。初めて飛び出した学校という社会の厳しさにつぶされそうになりながらも、家族からの深い愛を糧に強く明るく前へ進む姿には、誰もが応援せずにはいられない。
オギーの母のイザベルには、アカデミー賞®に4度ノミネートされ、『エリン・ブロコビッチ』で主演女優賞を受賞し、ハリウッドのトップに立ち続けるジュリア・ロバーツ。オギーに次々に降りかかる様々な問題に真正面から向き合い、決して諦めない母親を情感豊かに演じた。彼女の夫のネートには、『ミッドナイト・イン・パリ』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされたオーウェン・ウィルソン。どんな逆境でもジョークを忘れず、オギーを男同士の仲間としてリスペクトする父親を軽やかなユーモアを添えて演じた。また、オギーの姉のヴィアには、『バトルフロント』のイザベラ・ヴィドヴィッチが扮している。
『美女と野獣』のプロデューサーが監督に抜擢したのは、同作で脚本を手掛けたスティーヴン・チョボスキー。初監督作の『ウォールフラワー』での思春期の少年少女を描いた繊細で瑞々しい感性と、『美女と野獣』でのドラマティックなストーリーテリングが一つになった。
スタッフにも、一流のエンターテインメントを残してきた実力派の顔ぶれが集まった。撮影は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞®にノミネートされたドン・バージェス。衣装は、『Dr.パルナサスの鏡』で同賞にノミネートされたモニク・プリュドム。音楽監修は『トワイライト』シリーズのアレクサンドラ・パットサヴァス。
正しさよりも優しさを選ぶ、ただそれだけで自分も世界もハッピーに変えられると教えてくれる感動の物語が誕生した。